種子のはなし
生命の起源である種。私たちは、米・穀物・豆・木の実などをいただくことによって、その力を自分たちの中に取り込んでいます。ですから、どんな種をまくかは、農にとってとても重要です。昔は、自分たちで種をとり、代々受け継いできました。しかし現在、市販されている種はほとんどが外国産のものであったりF1(1代交配)品種のものであったり、品種改良されていたり、薬品で消毒されていたり、さらには遺伝子組み換え種子のものなどもあるなど自然から離れていく傾向にあります。
私たちは、なるべく自家採種を心がけています。自家採種とは、作物の種を自分で採ることです。最初は、「在来種」や「固定種」の種を購入したり、人に譲っていただいたり、交換したりしながら種をまき、今度はその種を自分で採り、その種をまき、採るということを繰り返します。ちなみに、「固定種」は自家採種をしても毎年同じものが採れ、「在来種」は何百年と栽培されてきたその土地にあった、生命力の強い種のことです。
自家採種を続けるとその風土にあった種が残り、その土地で育ちやすくなり、また独自の品種ができたりするという楽しさもあります。
自家採種をするということは、生命をつなぐことです。

米の種籾

小麦の種

ごぼうの種

大根の種

人参の種

かぼちゃの種

和棉の種

くるみとえごまの種